1年経ちまして

新天地に来て、はや1年。

この一年は率直に言って、早いような、長いような1年であった。
やはりコロナの影響は大きく3月頃から今の時間までは妙に間延びしている感じがある。
先の読めない感じが続きながら、都度都度細かく舵取りをしているとちょっとした時間もとても長く思えるものだ。感覚というものは非常にアバウトなものだ。

実際に今回の1年がプラスだったのか、マイナスだったのかというと、プラスでしょうな。
前職では明らかに経験出来なかったものを経験出来ている点が大きいでしょう。
若手育成、CRM運用フローの定着化、その中での達成数字。一部ではあるが、私と同じ当たり前レベルで会話出来るメンバーなど。

精神的バランスを保つにはホントありがたい環境であるなぁと思います。

マイナスは経営判断や上層部の現場把握能力の欠如といったところか。
この影響はとても大きく、深刻で、おそらくこの先、船はこれ以上浮上することなく、これから少しづつ、沈んでいくことになるだろう。
仮に運良く沈むことはなくとも、他の船には大きな差を付けられて、その時点で勝負あり。
決着がついているはずだ。

まぁ、自分自身、今回この場所に来たのは船の舵取りをしたいからというわけではなく、
現場育成や打ち手に対する再現性を検証したくて来たわけで、その観点からすると、
まだ目的を果たせる環境であり、リソースが揃っているということになる。

とはいえ、船が沈んで行くのであれば、リソースは今後削られる方向になるのだろうから、
いろいろな目的が果たせなくなり始めた瞬間がチェンジオーバーのタイミングなのだろうなぁ。

 

あと、船の沈み方と競合への差の付けられ方、など、反面教師的な意味合いも込めて、
どう落ちて行くのか気になるところである。

なお、古巣の話を聞くと、沈み切るというよりは、低位安定といったところのようで、
私が離脱してから対して成長していないところがポイントなのかもしれない。

モタモタしている間に他は1歩、2歩、3歩と歩みを進めているのだ。

やっぱり、上が入れ替わったとしても、何かが劇的に変わることはほとんどなく、
緩やかに改善に向かっていくか、それとも、ジリジリとした現状が続くだけなのだろうなぁ。

ここから出ていったとき、もしくは環境が大きく変わったとき、自分はどんな選択肢を用意し、実行出来るのか。手札は多めがよいでしょうな。